由緒あるホテルブランドをリフレッシュ
ザ・レパルスベイ
ラグジュアリーと洗練をアップデート
- ブランド管理
- ブランドエクスペリエンス
- ビジュアルアイデンティティ
- グラフィックデザイン
香港島の南端にある浅水湾(レパルスベイ)は、香港随一のビーチリゾート。その象徴でもあるザ・レパルスベイ・コンプレックスは、もともと1920年にレパルスベイホテルとしてオープンした大型の施設です。香港のみならず、世界中の外交官、学者、王族たちが訪れる格式の高いホテルでした。
全面的な再開発が1980年代におこなわれた後は、ザ・レパルスベイとして再オープン。敷地内の庭園と広々としたベランダは美しく模様替えされ、高級アパートメント、レストランやバー、レクリエーション施設、イベントスペースなども備えた施設として現在も運営されています。
ザ・レパルスベイの経営陣は、これまでもゲストとテナントに特別な体験を提供するべく努力を重ねてきました。そして2024年に、由緒あるブランドの刷新を決断。この取り組みのサポートをEatに要請しました。私たちには、香港上海ホテルズの一員であるザ・ペニンシュラホテルズのブランディングとデザインを長年にわたって手がけてきた実績がありました。
すでに名声と格式を確立したブランドの刷新には、伝統の継続と新鮮な発想をバランスよく融合した戦略的なアプローチが必要となります。今回はザ・レパルスベイのレガシーを尊重しつつ、モダンでラグジュアリーな香港の洗練を象徴するのが目的です。
私たちはこの物件の豊かな歴史を丹念に調査し、何十年にもわたってザ・レパルスベイのルック&フィールを彩ってきたイメージ(シンボル、テーマ、色彩)の要素を抽出しました。香港上海ホテルズの物件らしく、ザ・レパルスベイも周辺地域との深いつながりを大切にしています。このような背景も加味しながら、施設の中庭をモチーフにしたビジュアルストーリーを独自に制作しました。
新たに開発したビジュアルの基盤から、この施設の格式を反映したさまざまなアセットやコラテラルが派生します。シャトルバスの塗装、ケータリングのフードボックス、施設内の案内標識、イベント案内、グリーティングカードのデザインなどもその一部です。
時代に合わせて進化したルック&フィールが、施設全体で真新しいブランドイメージを伝えています。その一方で、優れたブランドの一貫性を維持するための管理も忘れてはなりません。現場のチームをサポートするため、Eatは包括的なブランドガイドラインを作成。ザ・レパルスベイを利用する次世代のお客さまのために、新しいアセットとタッチポイントを開発し続けています。