日本の新しいダイニング体験を提案

アコー(グランドメルキュール/メルキュール)

日本全国でホテルダイニングを刷新

  • ブランド戦略
  • ローカライゼーション
  • ビジュアルアイデンティティ
  • ストーリーテリング

フランスのパリを本拠地とするホテルグループのアコー(Accor)が、日本国内のホテル22軒を「グランドメルキュール」および「メルキュール」としてリブランドしたのは2024年のこと。その約1年後に、Eatをパートナーに起用したダイニング体験の再構築プロジェクトが始まりました。ブランドの一貫性を保ちながら、日本各地の個性を反映し、国内外の多様なゲストに喜んでもらえる新しいダイニング体験を構築するのが目的です。 

プロジェクト全体を横断的に主導するEatは、コンセプト開発、メニュー設計、F&Bマーケティング戦略、コミュニケーションツール開発までを担当します。単なるホテルの付帯機能ではなく、ホテル滞在の価値を高める中核的な機能としてのダイニング体験を再定義しました。 

サーモンカツレツスライダー、チキンバオ、プルドポークベネディクト、チキンバオ、牛煮込み(ブフ・ブレゼ)、ベジタブルウエリントン、フィッシュクネルを含むシグネチャーメニュー

提案したのは、「マルシェ(Marché)」をテーマとしたダイニングコンセプト。世界各地の食文化からインスピレーションを取り込み、そこに日本各地の郷土料理を融合させることで、旅の楽しさと現地ならではの魅力を同時に体験できます。ライブ感のある料理提供や多様なメニュー構成によって、家族連れ、シニア層、海外客などを含む幅広いゲストに対応しています。 

独自開発のシグネチャーメニューに、自由で多様な「マルシェ」の世界観を体現する3種のバーガーがあります。プルドポークとエッグベネディクトを掛け合わせた「プルドポークベネディクト」、サクサクの食感が楽しめる「サーモンカツレツスライダー」、アジアのストリートフードを取り入れた「チキンバオ」。いずれも食文化の壁を軽やかに乗り越え、ゲストに新鮮な発見と楽しさを提供します。日本ではまだ少ないベジタリアンメニューも提案し、多様性を大切にするホテルブランドのイメージも明確に打ち出しました。  

ストライプにビタミンオレンジとフレンチブルーを掛け合わせ、モダンなマルシェの活気を表現

全国に点在する施設で一貫したブランド体験を実現するため、ビジュアルコミュニケーションと言語コミュニケーションも統合させました。定型化されたプロモーションシートやPOPで各料理の背景や楽しみ方を紹介し、現場スタッフが活用する販促ツールの作成ガイドラインも作成しました。ゲストの理解と体験価値を高めながら、スタッフがブランドの世界観を的確に伝えられる環境も整えています。  

ビュッフェメニューを、温かみのあるオリジナルイラストをイラストレーターと共作

実際のオペレーションを見据えた導入支援にも取り組み、各現場での再現性と継続性を確保しました。ブランドとしての統一感を保ちながら、各施設が地域性を活かした表現を発信できる柔軟なアプローチになっています。