日本特有のPRノウハウを網羅した虎の巻

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電通パブリックリレーションズによる「Communicating - A Guide to PR in Japan」のデザインを、Eat Creative が担当しました。この112ページの冊子は、海外企業から見れば複雑で特殊な日本の諸事情を文化背景とともに解説し、世界のPR担当者が日本市場での情報発信を成功させるためのノウハウを満載しています。

真っ先に目を引くのは、表紙の大胆なタイポグラフィーでしょう。Communicatingという単語が4つに分断され、英語話者ならその不自然さに注意が惹きつけられるはず。デザインを担当したアレックス・ソンダーレッガーは、こう解説しています。

「表紙は大ぶりなボールドのタイポグラフィーを中心に構成しました。普通ではあり得ない COM-MUNI-CAT-ING という改行は、『日本では諸外国の常識が通じないこともある』という注意喚起を暗に含んでいます。海外のクライアントが日本でPRをおこなう際には、日本の慣習や社会通念を理解する必要があります。そんな本書の内容を、視覚的に表現しました」

真っ白な上質紙にブラックの文字。プレーンなサンセリフの書体と余白の美。極めて抑制的に用いられた金赤とシルバー。日本語はまったく使用していませんが、全体として日本のアイデンティティーを明確に打ち出したデザインです。

「本文は読みやすく、端正に構成しました。単一フォントのライトとボールドだけを使い、文字サイズのバリエーションも最低限に留めています。字詰めを均等に、グラフィック要素も簡潔に徹し、コンテンツの階層が一目でわかるようにしました」

この冊子は非売品。主に海外のPR担当者への啓発を目的として、電通パブリックリレーションズが配布しています。